朴槿恵政府が二つの原則さえ堅持すれば金正恩は孤立する。
金成昱
1.“金正恩は軍部を掌握しておらず、独自の発言権を持つまで3年かかる。”
ソウル経済新聞が12月27日入手した文書である外交筋の分析だ。報道によると、この消息筋は北韓金日成大学出身で外交官として8年間平壌に駐在し、現在も二ヶ月に一回ほど平壌を訪問して北韓を観察している。
この消息筋は最近、朴槿恵次期大統領側の高位関係者に北韓関連情報を伝えたという。中国人と思われるこの消息筋は、金正恩を“外国の文物と国外の実情がよく分かる改革派”と説明し、“北韓は韓国と米国からの援助が切実だ”、“金正恩が朴槿恵政府の対北政策に大いに期待している”、“朴槿恵の女性的感性と柔軟性、人生歴程が南北指導者の交流にプラスになる”と言った。要するに朴槿恵政府の対北支援を促す内容だ。
2.この消息筋の分析をそのまま信じる訳にはいかない。特に、金正恩を改革派と描写したのは荒唐なコメディーだ。金正恩は北韓の年間足りない食糧が買えるお金をミサイル発射に費やし、子供の70〜80%が栄養失調なのに、年間予算の1/3を2012年の‘太陽節行事’に注ぎ込んだ人間だ。
だが、この消息筋はいくつかの重要なファクトを伝えている。
▪“金正恩がまだ軍部を掌握していない。金正恩が独自の発言権を持つにはこれから3年はかかる。”
▪“北韓が中国を含む国際社会の強い反対にも、長距離ミサイル発射を敢行(12月12日)したのは、金正恩でなく、北韓軍部の意思が強く反映された。”
▪“北韓の軍事的脅威はすべて軍部が主導した。”
▪“金正恩は外国文物と国外の実情が分かっており、南北間の軍事的対立や核の脅威を嫌う。”

以上のファクトを総合すると、一部のメディアらが報道してきた‘金正恩体制が安定化している’という主張は事実と思われない。少なくとも金正恩と軍部の葛藤や緊張は相当なものと思われる。恐らく、軍部は金正恩に‘南韓から何かをせびり取る’ように強いており、金正恩は‘何か自分の能力を示さねばならない’と焦る心理状態である筈だ。
3.問題は韓国の選択だ。韓国がいわゆる‘人道的支援’という美名で北韓に大盤振る舞いを始めると金正恩体制は実際に安定化する。ところが、韓国が李明博政権が守った最小限の原則を堅持すれば北韓は耐えられず‘内爆’へ進む。
最小限の原則は、北韓の変化に合わせて支援するという‘相互主義’、挑発する時は膺懲するという‘厳正対応’だ。朴槿恵政府がこの二つの原則さえ堅持すれば金正恩は孤立する。軍部に何かを見せることもできず、軍部も金正恩に期待できなくなって内紛に発展する。馬賊が略奪に失敗したとき、仲間割れするのと同じ理屈だ。
北韓がこうなるああなるという予測は無益な議論だ。重要なのは、北韓を自由化•民主化して統一するという大韓民国の意志だ。韓国が意志を発動すると、北韓で急変事態が起き北韓解放と自由統一につながる。
www.chogabje.com 2013-01-01 09:40







