青瓦台は大統領の居所でかつ事務室で国の心臓だ。この国の心臓を崔順実という平凡な女性の些細な犯罪を捜査するため勝手に家宅捜索できるのか。

                                        金平祐(元大韓弁護士協会会長)

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 2016年12月9日の弾劾は弾劾ではない。形は弾劾だが実質は大統領下野運動の延長だ。野党、メディア、ロウソクが力を合わせて行う‘大韓民国転覆反逆運動’の一つだ。今回の弾劾は朴槿恵大統領個人に対する弾劾でない。自由・民主・法治を国是とする大韓民国の憲法を、民主・民族・民衆の三民主義つまり、金日成の主体思想へと国体を変えようとする国家転覆の一つの過程という意味だ。

 大韓民国国会は2016年12月9日、朴槿恵大統領弾劾訴追案を議決した。朴大統領の職務は停止され、黄教安国務総理が大統領の職務を代行する憲政の非常事態が二ヵ月間続いている。

 国会議席の過半数を占めて事実上、国政を独占している野党は黄教安権限代行を大統領代理人として認めず総理大臣として格下させた。そして、国会が呼べば(黄代行が)直ちに国会へ走ってきて自分たちのあらゆる質問に回答しろと横車を押している。嘆かわしいことだ。野党の主張がいかに荒唐なことかを法律に基づいて見てみよう。

 法律上‘権限代行’は代理人つまり、法定代理人だ。大統領弾劾によって大韓民国が統治者のない国になるのを防ぐため憲法は制度的装置を設けた。大統領が憲法裁判所から弾劾棄却、弾劾引用または弾劾却下の判決を受けるまで国務総理が大統領の権限を代わりに行使できるように大統領権限代行という特殊な職責を作ったのだ。これはちょうど民法で未成年者、破産者、心神喪失者などの権利を代わりに行使する法定代理人と同じ法的地位だ。

 黄教安総理は2016年12月10日からは単純な国務総理でない。大統領の権限代行者、つまり暫定大統領だ。法律上では臨時大統領も大統領であるため、黄代行は大統領と同じく憲法が大統領に与えたすべての権限を行使できる。その中には非常戒厳宣布権、法律拒否権、緊急命令権、憲法裁判所長任命権、大法院長指名権などが含まれる(このような権限がないなら非常事態に乗じて外敵が侵入したり、通貨危機が起きたとき対応できないため大韓民国は滅びるかもしれない)。

 この国の野党国会議員たちは、幼い子供でも分かるこの自明の法理を無視して自分たちが犯した‘弾劾政変’の前と同じく黄教安大統領権限代行を国務総理と呼称し大統領権限代行ではなく単純な総理大臣として取り扱っている。野党が主導する各種議会日程に黄代行が応じないと攻撃する。野党の主張通りなら黄教安代行は毎日、国会に出て彼らの荒唐な質問に回答するため大統領の職務は一つも遂行できないだろう。

 それだけでない。朴漢徹憲裁所長2017年1月31日付けで任期満了で退任した。憲裁は憲法が定めた定員9人ではなく8人で大統領弾劾事件を裁判する非常事態に陥っている。今回の朴大統領弾劾のように国の命運を左右する重要な歴史的事件を、定員ではなく8人の裁判官が裁判すればそれ自体に法的瑕疵が生じる。憲裁の弾劾判決は結局、どちらも承服できなくなるのは火を見るよりも明らかだ。国会は黄教安代行が首相であるため、つまり権限代行は大統領でないため、後任の憲裁所長を任命できないという詭弁を弄している。現在、黄権限代行は後任の憲裁所長を任命できずにいる。

 では、憲裁は当然、裁判を中断して大統領権限代行と国会が憲裁所長を任命するまで裁判できないと抵抗すべきではないか。朴漢徹憲裁所長は退任の辞で後継者の求めなかった。後継者なしに8人の裁判官が裁判するのが当然であるという前提で来る3月13日、李貞美裁判官が退任する前に判決を宣告すべきだという主張もした。何の法的根拠もなしに判決期限を決めて退任したのだ。週に二回の拙速裁判も足りず、もっと迅速に判断すべきだと大統領側の代理人たちを急き立てたと言うから呆れることだ。

 朴前所長の発言から憲裁は3月13日以前判決という誰が定めたか不明な判決期限を実行するため、毎日でも判断する勢いだ。彼は退任しながら、憲法の‘9人定員裁判’を強調すべきだった。‘7人裁判は駄目だが8人裁判は良い’という詭弁を残して退任したため国民が憲裁の判決を信じられるだろうか。

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 この国の指導層は権力争奪の党争いに明け暮れて、この国を憲法のない国、大統領のない国、つまり、主人のない国にした。法律がなく、専ら革命の首領の指示のみがある恐怖の無法地帯にした。野党は国家の主人のない隙を狙って、もっと正確に言えば主人を弾劾と言い事実上追い出して、その隙間を利用して国を乗っ取ろうと血眼になっている。主人がしばらくいない間を狙って国を盗むのは簡単に言えば‘反逆行為’ではないか。

 セヌリ党議員の行いはもっと情けない。野党の反逆行為を批判し戦おうとせず、この空白を野党が独り占めするのを警戒して自分たちも加担しようとしている。派手な国政青写真や自分たちの能力を誇示するのに余念がない。この情けない政治に割り込むため躍起になっている。国の主人の地位が空白の状況を狙って襲い掛かるセヌリ党の行動も反逆行為に準ずると言える。野党に続く‘第2の叛逆徒’だ。もっとも、彼らは野党、メディア、ロウソク示威隊と一緒に荒唐な弾劾事由と違法手順で朴槿恵大統領を青瓦台から追い出す2016年12月9日の政変に加担した共犯者ではないか!

 最も情けないのは特検だ。野党が自分たちを特検に任命したということで完全に野党の特検を自任して現職の長官を拘束し、罪のない大企業の会長を拘束して囚人服を着せ肛門検査をする横暴を振舞った。大統領は内乱と外患の罪でなければ刑事訴追ができないと、憲法が規定しているにもかかわらず、これを無視して崔順実の犯罪を捜査するという名目で青瓦台を家宅捜索すると暴れる。青瓦台は大統領の居所でかつ事務室で国の心臓だ。この国の心臓を崔順実という平凡な女性の些細な犯罪を捜査するため勝手に家宅捜索できるのか。どうして大韓民国の法官があんな杜撰な家宅捜索令状を発するだろうか。悲しい!検事と判事が、国を護るため作った憲法と法律を逆に国を転覆するのに悪用するとは。彼らが本当にこの国の検察、法官なのか。

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 にもかかわらず、この国のメディア・法曹・学界・市民団体・若者たちは沈黙している。彼らには完全に他の国のことだ。国会、メディア、憲裁がやるべきことをなぜ騒ぐのかと太極旗をたしなめる。筆者には“歳が70を越えて米国で楽に暮らしていれば良いのに、韓国になぜ戻ってきたか。朴大統領から良いポストを提案されたのか”と訊く。呆れて言う言葉がない。

 今、わが国民たちが知らない、または忘れているのがある。2016年12月9日の弾劾は弾劾でない。形は弾劾だが実質は大統領下野運動の延長だ。野党、メディア、ロウソクが力を合わせて行う‘大韓民国転覆反逆運動’の一つだ。今回の弾劾は朴槿恵大統領個人に対する弾劾でない。自由・民主・法治を国是とする大韓民国の憲法を、民主・民族・民衆の三民主義つまり、金日成の主体思想へと国体を変えようとする国家転覆の一つの過程という意味だ。

 私は、大韓民国からあらゆり恵沢を受けたのに感謝の気持ちがまったくない人、今までもらったのが自分の能力や才能に比べれば途方もなく足りないと不公平な国と非難する連中、この国をひっくり返しべきだという逆徒たちの反逆行為に沈黙で同調する、傲慢で貪欲な政治家、言論人、法律家、学者、文化芸術家などの指導層の積極的・消極的反逆行為を座視できなかったため故国に帰ってきた。

 寒い冬の日、裕福な人々は皆が暖かい南の国に行ってゴルフと温泉を楽しんでいるとき太極旗つ持って冷たいアスファルトの街頭に出て“ああ、大韓民国”を叫ぶ平凡な貧しい人々と善良な民がこの国の真の主人と私は信じる。私も、今まで私は過分にもらってきた国の恩恵に報いる心情で、彼らと一緒に“ああ、大韓民国”を叫びたくて祖国に帰ってきた。ただそれだけだ。

 “ああ、私の愛する祖国・大韓民国よ!永遠であれ!”

www.chogabje.com 2017-02-04、11:44

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https://youtu.be/euSkCYtAipU (2017年2月2日の午後、釜山市西面の街頭で)
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