イランが核武装すれば、直ちに持ち込んで実戦配備する態勢

                                                       趙甲濟

 BBC放送の深層取材チームは、数年前「サウジアラビアは、パキスタンの原爆開発に投資して、望めば原子爆弾を入手できるようになったとういろんな情報筋の主張に信憑性がある」という要旨を報道した。

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 サウジアラビアは、イランの核武装努力に対応するため、パキスタンに資金を提供して作った核爆弾を、イランよりも早く実戦配備できるようになったということだ。昨日(3月15日)、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、イランが核武装するならとサウジも追随すると宣言した。

 2013年、NATOの高官は匿名でBBCに、パキスタンがサウジのために製造した核爆弾が完成して命令が下れば、サウジに渡すようになったと言った。

 アモス・ヤドリン(イスラエルの軍事情報局長出身)も2013年、スウェーデンで開かれた会議に出席して、“もし、イランが核爆弾を持てば、サウジアラビアは一月も待たないだろう。彼らはパキスタンに行って、すでに代金が支払われた核爆弾を彼らが望む場所に配備するはず”と言った。

 サウジアラビアのアブドラ王は2009年、米国の中東特使デニス・ロスに“もし、イランが禁止線を超えれば、われわれも核爆弾を持つ”と言った後、何度も米国に同じシグナルを送ったとBBCが報道した。

 オバマ政権で大量破壊兵器削減業務に従事したゲリ・セイモアは「パキスタンも、サウジアラビアが提供した莫大な現金が核爆弾を購入するものだという認識を持っているようだ」という要旨を話した。彼はパキスタンのある高官が“サウジがわれわれにくれたお金は慈善事業でない”と言ったという。

 サウジアラビアが、パキスタンの核開発に投資して自分のもの(原爆)を確保する計画を推進したのは、1980年代まで遡る。サウジアラビアは、まず核爆弾の運搬手段として、中国からCSS-2弾道ミサイルを購入、配備した。パキスタンと中国はインドを共同の敵と規定して核開発で協力したため、サウジアラビアも中国のミサイルを購入したとみられる。

 サウジアラビアは、パキスタン軍部の研究機能、特に核開発分野に集中的に資金を提供した。1990年、パキスタンとサウジアラビアの秘密取引説が広まるや、サウジアラビアはNPTに加入したことをあげてこれを否認した。パキスタンはこのNPT条約に加入せず核開発に成功して核保有国として認められているが、核爆弾を他国に売るのはとんでもない問題を惹き起こす。

 ‘草を食べながら(Eating the Grass)’という、パキスタンの非公式の核開発歴史書の著者ペロズ・ハッサン・カーン所長は「サウジの寛大な金銭支援がパキスタンの核開発を成功させた」と書いた。

 サウジアラビアは2003年から核政策を真剣に検討し始めたという。直接、核を開発する方法を、核兵器を持つ国と同盟する方法は、そして中東を非核地帯と設定する方法などだった。

 ブッシュ大統領が2003年、第2次イラク戦争を始めてフセインを除去することをサウジは嫌っていたという。フセインがイランを牽制していたからだ。その後、サウジアラビアとパキスタンの外交協力が強化された。サウジアラビアはスンニ派の国家だ。シーア派の主導国家であるイランから、スンニ派のアラブの守護という使命意識も強い。

 パキスタンとサウジアラビア間の秘密協定の内容は明らかになったことがないが、サウジが核爆弾を現金で購入して自国のミサイルに装着するか、それとも危機のときに、パキスタンが核兵器運用部隊をサウジアラビアに派遣して作戦に臨むことだという。これはパキスタン政府が弁明できる道を用意することだ。パキスタンは、核爆弾を販売するのではなく、サウジアラビアと発射ボタンを共有し、両国が合意した場合にのみ、発射できると説明するかもしれない。数年前から、イスラエルの情報機関は、サウジアラビアがすでに核爆弾を持ち込んで実戦配備したかも知れないと主張している。

 米国が北の核武装の阻止に失敗すれば、北韓と中国の核にさらされた3国、韓国・日本・台湾が共同開発する計画が出るかも知れない。

www.chogabje.com 2018-03-17 18:15

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