柳根一(ジャーナリスト)

 統一は‘民族の統一’ではなく‘政治体制の統一’でなければならず、南・北は北が‘自由朝鮮’になるまで一定期間分離するのが望ましい。

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 韓半島の運命が決定的な岐路に来ている。南・北の‘わが民族同士’勢力の‘新韓半島体制(B)’へと進むのか、それとも南・北の自由人たちの‘新韓半島体制(A)’へ進むのかがそれだ。Bは全体主義の韓半島への道で、Aは自由韓半島への道だ。

 問題は、北韓と南韓の(左翼)運動圏は数十年間Bを攻勢的に叫んできたのに、南韓の自由人たちと北韓の抑圧されている住民たちはAを公に主張できず、常に攻められる立場だったことだ。南・北の‘わが民族同士’は‘南朝鮮革命’と‘保守連中の壊滅’を公然と叫んでいるのに、その反対側は‘北韓自由化’と‘世襲暴政打倒’を言ったら、“では戦争しろというのか”という常套的詭弁にぶつかった。公正でも対等でもない一方主義だった。

 韓国の自由人たちと北韓住民も今は‘北韓民主化’や‘北韓自由化’、‘自由韓半島’ビジョンを攻撃的に闡明する時がきた。なぜ、奴らはそうやるのが許され、われわれはそうしてはならないのか。‘わが民族同士’勢力が手段方法を選ばず‘金正恩救い’に全力することが、自由韓国人たちにはむしろ“座ったまま死ぬより立ち上がって戦おう”という覚醒の刺激となっているからだ。

 それでは、南・北の自由人たちの統一プロジェクトはどういうものであるべきか。北韓と南韓の左翼運動圏の‘新韓半島体制’は‘ハノイ会談’の決裂で正式に舞台に上げられなかった。だが、金錬鐵統一部長官が統一研究院長のとき、中国の上海で発表したという‘平和協定試案’は、左翼陣営の統一趣向がどういうものかを端的に教えてくれた。

 この‘試案’は、北韓の非核化が50%を達成した時点(2020年)で、南・北・米・中が平和協定を結び、90日以内に国連司令部を解体、米軍の戦略資産の展開と韓米訓練を禁止するという内容だ。北韓側の‘宿願事業’を実現する統一であるわけだ(朝鮮日報3月13日付)。南韓の自由人たちと北韓の‘自由朝鮮’レジスタンスは、このような‘新韓半島体制’を絶対受容れられない。南と北の自由化勢力は正反対の‘新韓半島体制’を定立せねばならない。盧在鳳元総理が指導する‘韓国自由会議’と北韓の反体制グループの‘自由朝鮮’の統一ビジョンがそういう例だ。この両者には共通点がある。

 ‘韓国自由会議’の金暎浩教授は南と北を、まずは法律的(de jure)ではないが、事実上(de facto)、二つの国として分離しておくべきだという。同じ民族だから‘1国2体制’で統一しようという主張は韓国を武装解除しようとする小細工に過ぎないということだ。そのため‘韓国自由会議’は‘分離を経っての統一’を提示する。北韓の‘自由朝鮮’も“北韓住民は金日成一族に投票したこともないが、大韓民国に投票したこともない”という言葉で同じ意味を表明した。北韓の‘自由朝鮮’の内幕をよく知っているという信頼できるニュース源は最近、筆者ともう一人にこう言った。“彼ら(自由朝鮮)は、北韓だけでなく、南韓も警戒する”

 ‘韓国自由会議’と‘自由朝鮮’の立場は結局、統一は‘民族の統一’ではなく‘政治体制の統一’であるべきだということ、北韓が‘自由朝鮮’になるまで、またその後も一定期間は南と北は分離されているべきだということ、そうしてこそ韓国が強力な韓米同盟と核の抑止力を維持して‘わが民族同士’勢力の宣伝・扇動を遮断し、北韓人権のため戦えるということだ。そうしてこそ北の‘自由朝鮮’も独自のリーダーシップをもって新しい政治・経済のインフラを創出、育てることができるということだ。そうやってこそ米・中の貿易戦争で気勢が殺がれた中国も、北韓の体制改革に正面反対をしないという期待もある。これが米トランプ政権であり得る‘北韓のレジームチェンジ(体制変更)’構想とも合致するものならさらに現実性があるが、まだ見守るべきことだ。

 ‘韓国自由会議’と北の‘自由朝鮮’の北韓レジームチェンジと‘分離を経由した統一’は、果たして現実に合うものか。4月11日の韓米首脳会談で、米国は、北韓の完全な非核化(ビッグディール)のない制裁緩和(スモールディール)はないと言い切った。金正恩は‘自力更生’というモグラの穴に戻った。怒った金正恩は文在寅大統領に最後通告をした。“出しゃばりの二股をかけず思い切って北側に立って開城工団と金剛山を支援しろ”と。もしそうしたら、韓国は米国のセカンダリボイコットによって滅茶苦茶になる。トランプも金正恩も文大統領の仲裁役を用途廃棄した。金正恩の統治資金もいよいよ底を尽き、彼の偶像も墜落する。大いに議論すべき北韓終焉のシナリオだ。

朝鮮ドットコム2019.04.16 03:17

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