柳根一

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 金秉準総理内定者が野党から認定されるのは難しいと見られる。だが、国務総理首代理(署理)というタイトルで行けるのではないか。野党は“なぜ電話一通もなしに?”そして、“不通統治の延長ではないか”という理由で今回の総理内定を猛攻撃している。

 しかし、朴槿恵大統領が誰とも事前に相談しなかったことは、彼の強性のためというよりは、昨今の彼の弱勢のためだろうと筆者は推測する。全国民に崔順実との関係がバレてしまった朴槿恵大統領は今、生涯最大の羞恥と名誉失墜と疎外感と悲しみを感じているようだ。金在原前政務首席が青瓦台を離れながら言った言葉、つまり“孤独で悲しいわれわれの大統領を助けてください”と言った言葉がその点を物語っている。

 朴槿恵大統領は今‘レジャー光線を放つ強い女性大統領’ではなく、孤独で悲しい一人の人間ではないだろうか。それで、なおさら誰に会うとか、対面するとか、目を合わせる状況でないかも知れない。先週の日曜日の午後、他の11人と一緒に朴槿恵大統領に会った筆者がその日、受けた印象も‘強い表情’というより‘凄然とした表情’だった。目を正面で合わせることすらどこか心理的に負担に思うような気配だった。筆者がそうだろうと思って見たためそう見えたかは知らないが、だ。

 こういう事情なら、野党が朴槿恵大統領の議論なしの金秉準内定発表を一種の攻撃的な姿勢と捉えて“下野しろ”“重大な決心をする”“辞めろ”“大韓民国の大統領でない”“国民と共に正義の闘争を”云々しながら騒ぐのは、なぜか過剰行動でかつ政略的な行動のように見える。もはや崔順実が問題ではなく、朴槿恵大統領と保守陣営の苦境を大統領選挙まで持って行くのが重要だという式だ。

 自由民主主義の市民社会は‘進歩’や野党や左翼運動圏に劣らず崔順実の国政壟断に怒っている。崔太敏と崔順実母娘の擬似宗教集団が令愛・朴槿恵と大統領・朴槿恵の精神世界に深く浸透した経緯についても嘆息している。彼らは傍若無人にあちこち関与し人事に介入し、いろんな利権に手を出したことについても情けなさを禁じえない。それで、朴槿恵大統領の真正のある対国民謝罪と聖域なき捜査、そして責任首相制の実施を促してきた。

 だが、自由民主主義の市民社会は朴槿恵大統領の下野と憲政中断を物理的に‘強制’する企図には賛成できない。国際社会は今、北韓の核-ミサイル開発に対して強力な対北制裁を実行している。われわれの外交・国防・対北政策もこの国際行動に歩調を合わせなければならない。そうでなく、もしわれわれの内部政情がそういう国際共助から離脱するような気配を見せる場合、国際社会は唐慌するしかない。これは韓半島の緊迫した危機を前にして、われわれの国際的な地位を危うくし得る。

 それで、他のことはさておき、外交・国防・対北政策だけは朴槿恵大統領が、今まで代表してきた国際共助と韓米共助の一貫性と継続性を維持する必要がある。「共に民主党」はもちろん、「国民の党」もこのような見解には反対するだろう。もちろん、反対は彼らの自由だ。しかし、その反対を‘大統領下野’をもって達成しようとする方式には、自由民主主義市民社会も同様に反対だ。文明国なら時代的変化を軟着陸(soft landing)方式でやるべきで硬着陸(crash landing)方式でやるのは望ましくないと見るためだ。

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 金秉準総理内定者は、国史教科書の国定化とTHAAD配備について否定的に語った。それでは、彼は挙国内閣をするのではなく左派内閣をするというのか。彼が合理的進歩主義者なら、彼は挙国内閣だというのは‘経済は進歩、安保は保守'と理解せねばならない。‘経済も進歩、安保も進歩’は早すぎる発想だ。それは来年の大統領選挙で彼らが勝ったときやれば良い。その時までは‘挙国’のためには‘経済は進歩、安保は保守’という線でお互い譲歩し合意せねばならない。

 金秉準総理内定者がこれを拒否し続け‘経済も進歩、安保も進歩’で行くなら、自由民主主義の市民社会はやむを得ず‘挙国’ではなく‘左派一辺倒’の内閣に反対して金秉準内閣にノー(no)と言わざるを得なくなる。金秉準内定者は事態がこうなるのを望むのか。

柳根一の耽美主義クラブhttp://cafe.daum.net/aestheticismclub 2016.11.03 23:47

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