先日、新宿職安通りにある「東海」という韓国食堂で初めてゴァメギ(과메기)という韓国料理を食べました。少し生臭いけど、美味しかったですね。野菜と韓国海苔と海藻で包んで食べました。
ゴァメギ(과메기)とは迎日湾(韓国の南、浦項[포항]市近郊の九龍浦[구룡포]一帯)の近海でとれる青魚類を何度も凍らせて乾燥させる工程を繰り返して作られる保存食らしいですね。 李朝時代には珍味として王に献上された後、捕まえた量によってその年の豊作を占ったりもしたそうです。
李圭景(이규경:1788~????)の『五洲衍文長箋算稿(오주연문장전산고)』という書物には、青魚を焦がして腐敗を防いだものを燃貫目(연관목)と言ったという記述があるのですが、これがカメギの起源になったという説があります。
他にもゴァメギと思われる魚として、1918年に発刊した『笑天笑地(소천소지)』という笑い話を集めた短編集にも登場します。東海岸に住むあるソンビ(선비:学のある人)が漢陽(한양:現在のソウル)に科挙試験を受けに行くのですが、道中民家がひとつもありません。お腹が空いたソンビは丘の上にある木に目を貫かれて干されている青魚があったのを見つけ、それを食べてしまいます。それがあまりにも美味しかったので冬になるたびにそれを作って食べた…というのです。
(幽談:これがどんな話か知らないのですが、おそらくこの後に笑い話が続くのではないか??と推測されます。)
1960年以降になると、昔からこの地方で食べられていた青魚は獲れなくなってしまい、現在は代用品としてサンマを使って作っています。
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