画家の中島潔さん
清水寺に飾る46枚のふすま絵を5年間製作して、飾られたということで話題になっていた事もあるが、私はそれより三年ぐらい前、偶然にも彼の版画を買っていた。それは300枚版画のなか確かに162枚目だったと思うが、25万円払った。下の絵である。画集も持っている。だから、その話を聞いてとても嬉しかった。
彼の絵を前にすれば誰でも思う。見たことのある絵、どこか懐かしい絵、動いてるみたいに見える絵。特に清水寺に飾られた大漁というタイトルの絵には圧倒されてしまうだろうね。私が持っている絵はわらべ歌シリーズの春の花畑の子供の絵である。
NHKインタビューで正直に自分の内面を語る中島さん。18歳で他界した母のこと。すぐさま再婚した父を許せず故郷を飛び出たこと。絵は中島さんにとって父に対する怒りが原動力だったこと。でも数年前に父が死んだという知らせを聞いたとたん人生どうしようもないことがあるんだということを受け止めることが出来たこと。自分の愚かさを悟ったこと。
人間は悲しい体験をもとに大きく成長することもある。
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