
26日にはフィギュアスケートのキム・ヨナが歴代最高記録(228.56点)で金メダルを追加した。韓国は金6、銀6、銅2、合わせて14個のメダルを獲得し、総合順位5位、メダル数順位7位になった。この成績はアジア国家では歴代最高である。

■韓国の大躍進
スピードスケートはバンクーバー五輪が始まるまで、欧米選手の独走と言っても過言ではない。これまで、アジア選手は欧米選手に比べ体格や体力が劣っているため、メダル獲得は難しいとされていた。そのため韓国は、瞬発力が決め手となるショートトラックで多量のメダルを獲得することを狙ってきた。スピードスケート短距離で、モ・テボムと李相花が、長距離で李承勲が優勝することが出来たのは韓国選手が成し遂げた快挙だけでなく、アジア選手にもこう言った体力や持久力を競う勝負にその可能性は十分にある事を証明できたことに意義があると思う。
キム・ヨナの優勝は、最近国際フィギュアスケート界が注目するアジアの躍進といえる。また、日本は女子シングルで浅田真央が準優勝、男子シングルで高橋大輔が3位に入り、中国がフィギュアスケート・ペア部門で申雪-趙宏博ペアが優勝、トウ健-ホウ清ペアが準優勝を果たした。
■雪上種目が課題
韓国のこれからの課題は雪上競技である。冬季五輪は「雪と氷の祭典」といわれているが、韓国は今回の五輪で大躍進をしたものの、メダルを獲得したのはすべて氷上種目だった。アルペンスキーなどは相変わらず欧米選手が制覇した。アジア勢では最も強いと思われた日本も雪上競技の成績は期待に及ばず、取れたメダル五つは全て氷上競技からであった。
韓国において雪上種目には、これといった有望選手も無ければ、施設も整備されていない。その為とも言えるべくメダル獲得は難しい状況である。バンクーバー五輪韓国選手団を率いる朴聖仁(パク・ソンイン)団長は、「雪上種目で好成績を上げるためにはあと10年はかかる」と話したという。
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