秋深まる。絵を見に行きたい季節です。
炎の人。生前評価されなかった孤高の画家。耳をそぎ落とした狂気の天才-。
ゴッホといえば漠然と、激しい人物像ばかり思い描いてしまいます。色鮮やかで、情動的な絵のタッチのせいでしょうか。
国立新美術館(東京・六本木)で開催中の「ゴッホ展」を一巡するうち、そんなステレオタイプなイメージがガラガラと崩されてゆくと産経新聞に先月24日に書いていましたけれど、是非行って見たいですね。
前回、可動橋の話をしましたが、ゴッホの有名な絵「洗濯女のいるアルルのラングロワ橋(アルルの跳ね橋)」にも小さい跳開橋が描かれています。生活感いっぱいのこの橋、とても美しくて魅力のある橋と思うのは私だけではありません。だからアルルにこの跳ね橋が再現され、観光地となり、毎年大勢の人がこの場所を尋ねているのですね。
Painting, Oil on Canvas
Arles: March, 1888
Kröller-Müller Museum
Otterlo, The Netherlands, Europe
F: 397, JH: 1368
Langlois Bridge at Arles
Watercolor, Watercolour
Arles: April, 1888
Private collection
F: 1480, JH: 1382
Langlois Bridge at Arles with Road Alongside the Canal
Painting, Oil on Canvas
Arles: March, 1888
Van Gogh Museum
Amsterdam, The Netherlands, Europe
F: 400, JH: 1371
The Bridge of Langlois at Arles with a lady with umbrella
(Die Brücke von Langlois in Arles mit Dame mit Regenschirm)
oil on canvas
Arles, May 1888
Wallraf-Richartz-Museum, Köln, Germany, Europe
Langlois Bridge at Arles Seen from the Road
Drawing, Pen and Reed Pen
Arles: March, 1888
Staatsgalerie--Graphische Sammlung
Stuttgart, Germany, Europe
F: 1470, JH: 1377
ヴァン・ゴッホ橋 アルル(Arles) フランス
アルルの中心から3km離れた運河に、ゴッホが描いた跳ね橋が復元されています。
周囲には何もない辺鄙なところにあるため、ツアーなどで組み込まれていなければタクシーで訪れることになります。私は写真でしか見てませんが、橋はいつも開いている状態ですね。 もはや渡る人など居なくなったのでしょうか? 洗濯する女性達はもちろん今は自宅で洗濯機を回していることでしょう。(*^_^*)
追記:
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』で調べてみると
アルルの跳ね橋
1888、クレラー・ミュラー美術館所蔵アルルの跳ね橋(ラングロワ橋)(あるるのはねばし・らんぐろわばし)とは、1888年にフィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた絵画。油彩。アルルの跳ね橋をモチーフにした作品は複数ある。単に「アルルの跳ね橋」とのタイトルが付されていることがある。
橋の手前で洗濯する女性たちが描かれた作品の一つがクレラー・ミュラー美術館に収蔵されている。
実際のモデルとなった橋はアルルの中心部から約3キロほど南西の運河に架かっていたものだが現存していない。再現されたものが観光地となっているが、運河の堤などの風景が異なるために、絵画の雰囲気が再現されているとまでは言えないものである。