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「第42回みなづき会展」のご案内

 東日本大地震で未曾有の災害をもたらした自然は、季節どうりの満開の桜と風に薫る新緑で、傷つき疲れたこころを癒してもくれました。

 今年の「みなづき会展」を下記により開催しますのでご案内申しあげます。ご多忙とは存じますが、ご高覧くだされば幸せに存じます。

 

『被災地浦安の早春』ふれあいの森公園)水彩・10号色紙2連 

 遠浅の海を埋め立て小さな漁村から東京ディズニーリゾートに変身した浦安の街は、震度5の地震による液状化現象で、思いがけない被災地となりました。

 被災の詳細は、このブログの『文ちゃんの浦安残日録』に記しています。

 この公園はごみ焼却場が海岸に移転した跡地で、地域住民が公園建設企画に参加し、「ふれあいの森公園を育む会」を立ち上げて、開園後の管理・運営を市からまかされているユニークな公園です。

 徒歩3分の近さで、朝夕の散歩はもちろん、季節ごとにスケッチを楽しんできました。池と流れのビオトープを描いた拙画に詩を付して贈った大きな額が、公園一角のグリーンハウス内の正面に掲げられています。

 今回の作品は、震災約一ヶ月後の「花まつりの日」から3日ほど通って描きました。見明川沿いの桜並木が咲き誇っている背後の家並の中には、液状化で傾いた家屋もかなりあり、当時、寸断した上下水道・ガスの復旧は未だでした。

 東京タワーは先端が曲がりましたが、建設途上のスカイツリーはなにごともなく“ヨカッタ”と、実際の位置より左に、エイヤッとばかり移動させました。

巨大災害時の情報通信の途絶がいかに重大かを体験した大地震でしたので、無事な雄姿に登場してもらったわけです。

 描いた枯れ芝は一ヶ月ほどで緑の原となって、少年サッカーチームの練習やシニア男女のグランドゴルフで賑わい、裸木らは新緑の衣をまといました。

 自然の一部であるの人間は謙虚に生きなければ、と想いながら描きました。


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2011/05/21 16:15 2011/05/21 16:15
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