「文ちゃんの浦安残日録」 (Ⅰ―30)
2011年10月ⅹ日(ⅹ)
“動天驚地”の3・11東日本大地震でわが浦安市が液状化の被害を受け、親戚・仲間・知人から問い合わせが殺到したのをきっかけに書き始めた「残日録」も、三十回だ。
初めの数回は、わが家の被災状況をお知らせする手立てとしたが、長期連載『アラブと私』で、国内外に生じた事件のトピックスを頻繁に挿入した“道草”で、「イラク3千キロの旅」の進行を妨げていたことへの改善策でもあった。
平均寿命も間近くなった喜寿老人として、今の日常身辺や過ぎた日々の記述の場としてのカテゴリー新設を、編集担当のM女史にお願いして実現した。感謝!
ただ、日記を付けるのは(大学生時代は別として)まさに“三日坊主”だったから、タイトルは「日記」ではなく「残日録」とし、記述の頻度も週に二三回と考えていたが、諸事多忙のなかで、次第に間遠くなっていた。
また、毎回、読切りスタイルを旨としたのが、帰福した故郷への想いが募り、“続く”を連発したまま、今回を迎えた。
その福山紀行から五ヶ月近くが経ち、その間に思いついたトピックスは、時間の経過ともに鮮度が落ちてしまった。いずれは書くことになろうが、テーマの羅列にとどめ、次回からは、より時宜を得たトピックスを書き連ねてゆこう。
○ 浦安男声合唱団特別演奏会に向けて
○ 菅総理の功罪と日本政治の混迷
○ 債務超過のアメリカとオバマの苦悩
○ 長唄の姉弟子遠藤順子さんと「江戸の華」
○ こう着状態が懸念される中東情勢
○ 「NTT一八会」の仲間たち
○ 「三二会」恒例の暑気払い
○ 小松左京氏の逝去と大阪万博の思い出
○ ヒロシマ原爆紀と脱原発への決意
○ イギリスの暴動と世界の市民デモ
○ 渡辺 謙のアメリカ・ルポを観て
○ 小泉芳子さんの伝記『黄海道の涙』
○ 「日比谷彩友会展」でのあれこれ
○ 情報通信国際交流会と田代譲次氏逝去
○ 台風襲来に被災の「ふれあいの森公園」
○ ロシア大使館での「日露親善コンサート」
○ 「秋の小さな音楽会」と建築学会合唱団
○ 「三二会」の東北・裏磐梯紅葉狩り旅行
○ 高山博教授の「ヨーロッパの成立」聴講
○ 特別演奏会(10月15日)は盛況裡に開催
○ カダフィー大佐の末路とアサド大統領
ブログ掲載の「残日録」は「日記」とは異なり、ハダカの自分を書くわけではないが、肩に力を入れないで、残日の時代・社会と日常身辺への想いを、素直に記述しよう。
境川の左手が堀江、右手が猫実で森の描かれている辺りが豊受神社。