文ちゃんがツブヤク! 

2014年12月5日(金)
 
                      
                                                                     

総選挙と安倍政権の行方  

 藪から棒”的な総選挙が公示され、日本列島各地で与野党の論戦と攻防が始まった。
 世界でも珍しい首相専権の解散・総選挙を断行する安倍首相の真意について、様々な論評や憶測があるが、“アベノミクスの是非を問う”表の顔とはウラハラの“戦後レジームからの脱却“こそが本当の狙いではないかと思った。
 政府・日銀連携のトテツモナイ金融緩和(国債の買入れ額を超える発行高)と財政出動による円安・株価上昇が醸し出す景気ムードと心許ない野党の足並みに乗じて、自民党の単独過半数を手にしたい魂胆ではないかとも思われた。
 民主党ほか野党(共産党を除く)の及び腰の対決姿勢から、国民世論によほどの変化が生じなければ単独過半数もありとみてヤキモキしていると、〈「自民300」予測の衝撃〉の見出しが今日の朝刊一面にあった。
(朝日)
 野党各党の政策論戦で、“アベノミクスの是非を問う”自民党への決定的な対抗策を国民に提示できるかどうか。集団的自衛権の行使容認、特定秘密保護法の制定、原発再稼働の推進、普天間基地問題、解釈改憲(九条)など日本の将来を左右する重要課題について、自民党との間に温度差をもつ公明党を、どこまで触発できるか。
 
それにしても歯がゆいのは共産党(政党交付金を受けていない唯一の政党)のスタンス。自民党を超える自前の政治資金と候補者数で総選挙に臨めば、共産党の当選者数は増やせても、野党候補者との共食いが、結果的に、自民党に漁夫の利を与えるのは自明であろう。
 
沖縄知事選の結果が大方の予想を覆したのは、東京都知事選挙では起きなかった共産党と野党との連携の成果とみれるが、安倍政権の行方を深刻に危惧するなら、小選挙区でのしかるべき野党との選挙協力・連携を主導する“フトコロの大きさ”がほしい。
 
総選挙後の安倍政権が余勢を駆る“暴走”に歯止めをかけるには、自民党に単独過半数を与えないことに尽きる。公明党は、連立が組めなくなる場合を想定したどんな戦略で選挙戦に臨んでいるのか。7月の『「集団的自衛権行使」容認と創価学会』の“ツブヤキ”の想いは、いまもそのまま胸にある。
 
単独過半数を得た場合の安倍政権が、“戦後レジームからの脱却”に猪突猛進するとの危惧や懸念について、異論や疑問をもつ向きも少なくないだろ。敗戦時に小学五年だった筆者は、安倍首相と“お友達”らの言動にみる懐古的日本への回帰志向を、まるで悪夢を見ているように感じているが、安倍首相の祖父・岸信介元首相が関わった軍国主義日本の“戦争を知らない”世代には、過剰な警戒心だとする人たちが少なくないようだ。
 
EU諸国では、二度の世界大戦の悲惨な歴史を知らない世代が、極右的ポピュリズムによる排他的愛国心や闘争心を抱き始めていることが報じられたが、たいへん心配である。
 
人類社会が直面している人口増大、資源枯渇、環境破壊・汚染、経済格差の増大、失業と貧困、頻発する紛争・内戦などに的確に対処するには、傍若無人な金融資本の暴走から健全な経済活動を守り、先進国の経済成長スピード、“生活の質”、価値観などの見直しに人類の叡智を総動員する構想を、今回の総選挙の与野党論戦で掲げてほしいものである。


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2014/12/05 17:19 2014/12/05 17:19
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