こぶし会10月例会の話題
                            2009.10.26
  
「チェンジ」の時代と私  松本文郎

○なぜ、この話題を選んだか。 

 「チェンジ」の黒人大統領オバマの登場で、アメリカは変わるのか。半世紀ぶりの政権交代で、日本はどう変わり、どこへ行くのか。
 人類社会の長い歴史の中で屈指の大変革の端緒になるだろうか。なって欲しい。
 “戦争の世紀”の二十世紀をへて、いまだに戦火の絶えない世界の現状。人間の愚かさ。
 核戦争/環境破壊/人口増大/資源枯渇/貧困・格差などの諸問題への対処いかんでは、人類の存続だけでなく、多くの地球生命の断絶さえ危ぶまれる。
 日本は今、大化改新、秀吉の天下統一、長期政権・徳川幕府、明治維新、敗戦日本の復興などに比べて、遜色のない大きな「時代の変化」を迎えようとしている。
 政権交代はその端緒にすぎないと考えたい。マスコミが取り上げる論点・視点だけにとどまらず、個人、家族、社会人、国民、地球人としての複々眼で、「チェンジの時代」を見極めたいのだ。ライフワークの論考『私的・人間の探求』の一環として、『アラブと私』を月刊機関紙(日本ジャーナリスト会議「広告支部ニュ-ス」)とT新聞社開設の「松本文郎のブログ」に連載し、“時代と社会の変化”を受信するアンテナのチューニングに気をつけている。
  
 近ごろの「こぶし会」では、混迷する時代と社会の様相を見据える視点からの話題が多く、それぞれの話のテーマも多岐にわたり、触発され、学んでいる。
 私は、21世紀は「チェンジの時代」だと感じている。さらには、人類社会が大きな岐路に立っているとの想いもある。
 明治維新、敗戦日本の再生に匹敵する“世直し”“国づくり”のチャンスに、日本人が持つ不思議な「集中力」を発揮できると信じたい。
 身のほど知らずのテーマを掲げた本日の話は、下記の目次のいくつかに触れるに留まるだろうが、この「チェンジ」の時代に巡り合わせた幸運に感謝して、天寿の  限りに、残日をけんめいに生き抜きたいと念じている。 
 これまで数回話した私の個々のテーマには、こうした問題意識が通底している。

○以下は、目次程度のレジュメです。

☆日本の政権交代と「チェンジ」
 敗戦日本の復興/日本国憲法/講和条約の選択/55年体制と政・官・業/自民長期政権の崩壊/政策転換(社会・経済・政治)/国際関係(米・中・ロ・EU・アジア)

 ☆オバマの「チェンジ」
リンカーンの奴隷解放/米国資本主義と大恐慌/ニューディール/第二次世界大戦/ 東西冷戦/朝鮮・ベトナム戦争/アメリカ一国主義/9.11/オバマ登場

 ☆「チェンジ」を求められている人類社会
核廃絶と環境問題/人口増大と食料・エネルギー/存続か絶滅か/人類の叡知

 ☆日本にできる「人類社会」への貢献
  環境・エネルギー問題へ積極参加/世界平和の構築(国連・テロ・民族紛争)

 ☆「チェンジ」の時代と私
  「チェンジ」の時代をいかに生きるか
  生きるとは学ぶこと/学ぶことで自分を「チェンジ」
生きるとは愛すること/愛することで世界が「チェンジ」


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(別紙資料①)


「明治以降の戦争関連」の近著

1.それでも、日本人は「戦争を」選んだ  加藤陽子著  朝日出版社
 
序章 日本犬現代史を考える              2009.7
 1章 日清戦争                       9(4刷) 
 2章 日露戦争
 3章 第一次世界大戦
 4章 満州事変と日中戦争
 5章 太平洋戦争

2.昭和・戦争・失敗の本質        半藤一利著  新講社

 
 1章 大日本帝国の戦争目的                            2009.10(1刷)
 2章「大鑑巨砲」よさらば!
 3章「最後の聖断」が訴えたもの
 4章 <こぼれ話>昭和史・二つの「もしも」

3.あの戦争は何だったのか        保阪正康著  新潮文庫
 
 1章 旧日本軍のメカニズム                            2005.7
 2章 開戦にに至るまでのメカニズム                    2009.2(32刷)
 3章 快進撃から泥沼へ
 4章 敗戦へ・・「負け方の研究」
 5章 八月十五日は「終戦記念日」ではない・・戦後のに日本   

 
4.ノモンハン戦争(モンゴルと満州国)  田中克彦著  岩波新書

 1章「事件」か「戦争」か               2009.6
 2章 満州国の国境トホロンボイル                           7(5刷)
 3章 ハルハ廟事件からマンチューリ会議まで
 4章 抵抗するモンゴルの首脳たち
 5章 受難のブリヤート人―汎モンゴル主義者
 6章 汎モンゴル主義
 7章 ソ連、モンゴルから満州国への脱出者
 8章 戦場の兵士たち
 9章 チョイバルサンの夢-果たせぬ独立
10章 だれがこの戦争を望んだか



添付画像



  

2009/10/26 22:00 2009/10/26 22:00
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