<第29回浦安市美術展>のご案内
会期:11月14日(土)―22日(日) 10時―18時半 (最終日は15時まで)
会場:浦安市中央公民館 (東西線浦安駅から徒5歩分)
私の作品の画題は、『色は匂へど常ならむ』です。
近くの「ふれあいの森公園」の一隅に咲き誇っていた向日葵を写実的に描いた折しも、ロック歌手の忌野清四郎が亡くなったので、一転、初めてのコラージュにしました。
向日葵は夏の日盛りが似合う花ですが、短い間に刻々と変わる様は、仏教的無常観の「色即是空」そのものです。
平安初期以降の成立とされる、ひらがな47文字の歌「伊呂波歌(いろはうた)」も、この無常観の今様歌です。
「生者必滅」「栄枯盛衰」。森羅万象は必ず元の「無」に戻ります。
どんな時代の一人ひとりのいのちも輝いて消えて行きます。
清四郎さんへのオマージュに、プラハの春を目撃した時計台・京の時代祭の巫女・6,70年代の若者の怒りなどを配しましたが、夫々の時代の輝きを感じていただければ、うれしいです。
応募区分で日本画に出品しましたが、伝統的な画材・技法からはそぐわないかもしれません。自己流の技術の拙さは自覚しますが、私なりのメッセージを伝えたかったのです。
ふれあいの森公園のグリーンハウスに、ビオトープと森の拙い画・詩のメッセージが掲げられていますが、18号台風で倒れたプラタナスの遺影画と鎮魂の詩を加えていただきました。
ご来園、ご高覧くだされば幸せです。
なお、T新聞社の「松本文郎のブログ」にも画・文が連載されていますので、ご笑覧ください。
末筆ながら、新型インフルにめげないご健勝をお祈りします。
2009年11月吉日 松本文郎 拝
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