チリ大地震の津波警報発令で、愛犬トビーと散歩に行った高洲海浜公園の遊歩道に入れてもらえず、過剰な警備のように感じましたが、安全への行政措置と受けとめました。
東京湾最奥の“海辺の街”浦安で、津波騒ぎの余波を実感した一日でした。
さて、昨日は雛祭りでしたが、毎春の「浦安市合唱祭」も間もなくです。
第23回の出演合唱団は15団体。3月7日(日)1時半開場・2時開演、浦安市文化会館大ホールで開催されます。
各団体の演奏の前に、全員で『みんなの歌』(浦安市合唱連盟20周年記念歌)
を唄いますが、公募された歌詞に拙詩が選ばれて、鈴木憲夫先生に作曲が委嘱された歌です。2008年春の合唱祭で初演されました。
同年開催の合唱団「洋(うみ)」、浦安男声合唱団の定期公演でも唄ったので、お聴きになった方々もあるでしょう。(歌詞:別紙)
今春の合唱祭では、浦安男声合唱団の出番はトリ(最後の出場)ですから、4時半過ぎの出演になります。貴重な日曜日とは存じますが、ご来聴くださいますよう、ご案内させていただきます。
二つの演奏曲目について、簡単にご紹介をします。
<この星に生まれて> 作詞: 瀬戸内寂聴 作曲: 千原英喜
この歌は合唱組曲『ある真夜中に』の第2曲で、「寂聴流・愛の四つの階梯」の第二・愛する幸せと感謝の詩が唄われます。
第1曲<愛から悩みが生まれ>-迷いと苦悩、第3曲<寂聴の祈り>-祈り
第4曲<ある真夜中に>-時空を超えた愛、と今回唄う第2曲からなる合唱曲です。
作曲者の千原英喜は、日本音楽コンクール、笹川賞、イタリア・トリエステ市賞、ドレスデン・ウェーバー作曲賞、グイード・ダレッツオ作曲コンコルソ等に入賞し、日本・東洋の民俗・宗教性と西洋音楽(特にキリスト教の聖歌)を結びつけた合唱曲作品が特徴的とされています。
コーラスとピアノが緊密に絡み合いながら進行するこの曲を、音楽表現豊かに、愛のコンチェルト・祈りの賛歌として唄いあげるように、と作曲者自身が楽譜の“はじめに”に書いています。
2011年春の第10回定期演奏会では、この組曲の全4曲を唄いますので、
詩と曲のダイナミックな構成の魅力を、より感じていただけるかと存じます。
指揮者仁階堂孝先生は、平均年齢が60歳近い男らにしか出せない叙情性を、会場いっぱいに届けるように、と指導してこられました。
「(ご来場の)あなたに出逢えてよかった・・・」との想いを籠めて唄います。
<MUZU MUZOS BUS DZIESMA> VALTERS KAMINSKIS
(いつだって 歌がある) 口語訳詩: 松本文郎(英訳文より)
この歌はラトビア(バルト三国の一つ)語が原詩で、この地方の民謡を採譜して曲作りされたそうです。
縁がなかった国と言葉ですが、北欧の人たちが待っていた春の光の耀きを、
歌の祭典の情景のなかで、明るく、楽しく詠いあげている詩です。
仁階堂先生は、ラトビアの隣国エストニアの合唱コンペティション2003の室内合唱部門第一位を受賞したり、レクチャーに招聘されたグァテマラ共和国のビクトリア合唱団の来日公演を成功させたりで、国際的にも活躍されている
気鋭の合唱指揮者です。
歌のタイトル「いつだって歌がある」の“ムジュ、ムジョス”は、“永遠に”の意で、真っ白い靴下の乙女にムズムズしている若者の感じがよく出ています。
かなり年配の私たちオジサンにうまく唄えるかどうか? ご期待ください。
敬愛するわれらがマドンナ若山圭以子先生は、浦安きってのピアノ伴奏者なので、無伴奏のこの曲をご一緒できなくて、残念至極です。
なお、前にもイギリス古歌の文語訳に関わりましたが、今回は口語訳(別紙)を試みました。目を通されて、歌詞の内容を感じとってくだされば幸せです。
ところで、今年は喜寿を迎えます。食道がんで再びのいのちを得た喜びで、
少年時代に好きだった音楽(唄う)絵画(描く)文芸(詩文を書く)を再開し、
いろいろなメッセージを発信しながら、終の棲処の残日を生きています。
仕事人間の頃は地域の根無し草でしたが、第二の故郷と思えるようになったのは、浦安で出会った方々のお陰です。まさに、「人生は出会い」ですね。
中高一貫校で出会った妻のお千代(外国の若者に日本語を教えて20余年)をサポートする私の主夫業も板についてきました。
新春一番の慶事は、バンコクから帰国3年目の孫遥大が中高一貫の志望校に合格したことです。ジジ・ババの私たちのように、伸びのびとした学校生活で、自分らしい生き方で成長をしてくれるのを楽しみにしています。
T新聞社開設の「松本文郎のブログ」の連載『アラブと私』も24回目で、エッセイ、画文、コーラス、ポエム、雑記などの連載も充実してきましたので、
ご高覧くだされば幸せに存じます。(検索は、松本文郎の4文字)
合唱祭当日のお天気が心配な週間予報ですが、春を呼ぶ合唱祭へのご来聴を
団員一同、こころからお願い申しあげます。
末筆ながら、ご健勝をお祈りします。