いつだって歌がある

               口語訳詩 松本文郎

 

いつだって 歌があり

いつだって ビールは美味い

歌の祭典には いつだって

真っ白い靴下の乙女がやって来る

添付画像
 

一面の花々と真夏のみどり

そこへ 碧い瞳の乙女が

一輪の白い花を手にして 

ドウンダガの園からやって来る

 

花々と真夏のみどり

この花をどうすればいいのか

一面の花々と花冠のなかを

私はやっと門までたどり着く

 

おごそかに歌が鳴りわたり

清純な気が辺りにひろがる

その花はあまりにも白く純潔

私が手にしていいのだろうか

 

私は聴いている

真っ白い靴下の愛しい乙女が

遠くの声と和しているのを

私の親しい人たちの声と

 

いつだって 歌があり

いつだって ビールは美味い

歌の祭典には いつだって

真っ白い靴下の乙女がやって来る

 



 
                 ‘

 



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この星に生まれて   

            : 瀬戸内寂聴

 

あなたに出逢えたから

この星に生まれてよかった

あなたに出逢えたから

愛する喜び知らされた

 

あなたを愛したから

この星に生きてよかった

あなたを愛したから

淋しさや悲しみにも出逢った

 

それでも

この星に生まれてよかった

あなたに出逢えたから

愛する幸せ溺れるほど恵まれた

生きる喜びあふれるほど贈られた









※このページの絵はGustav Klimtの作品です




2010/03/04 15:57 2010/03/04 15:57
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