暑い日々がつづいています。平素はご無沙汰していますが、お元気でお過ごしのことと拝察します。
今年も諸般の事情で、「日比谷彩友会展」間際のご案内になりましたが、あしからずお許しください。おついでの折にでもご高覧賜れば、幸せに存じます。なお、猛暑のさなかですので、決してご無理をなさらないようお願いいたします。
日 時: 8月24日(火)~29日(日) 11時~18時
場 所: ギャラリーくぼた 4,5階 京橋2-7-11地下鉄京橋駅徒歩3分
私の出品作品は下記の2点です。
『正月の真鶴画行』水彩・パステル 25号
今年の正月6日、白日会副会長の深澤孝哉先生のお宅を会員有志数名でお訪ねして、ご馳走になりました。美食家の先生はプロ並みの料理人で、地元の漁師さんやファンが届けた新鮮な食材で数え切れないほどの料理を振舞ってくださいました。先生宅にはワインの貯蔵室がありますが、暮れの地震で被害が出た由。全国から届く日本酒や焼酎を惜しげもなく勧められ、しこたま飲ませていただきました。
日比谷彩友会の一部会員参加の遊画倶楽部に所属する2人の画友と私は、先生宅近くの宿に泊まり、翌日、描き初めをしました。
一昨年は、先生ご案内の伊東で描いたので、今回は真鶴にしました。
房総半島まで見えるよく晴れた日で、漁港を見下ろす高台から、3枚連ねた画用紙に海のパノラマ風景を描きました。大きな画面なので、気合をいれて一気に仕上げました。
『心象・原始朝光』 墨彩 20号
今年の「みなづき会展」に出した墨彩『井の頭公園の夜桜』に好評をいただいたので、墨彩で心象風景を描きました。
深澤先生が何十年もの毎朝、日の出の光を捉える修行をされ、積み上げたスケッチが背丈にもなると伺い、私なりに、朝光を描くことにチャレンジしてみたのです。
人類が出現する以前のような風景を照らす朝光のイメージです。山並みを描くのは、阿賀野川畔に立つ老舗旅館の座敷から望む遥かな重なりを、5連の画用紙に墨彩で描いた大パノラマ以来です。
対象を目の前にしてほぼ仕上げる現場主義の私ですが、時折り、心象的な絵を描くのも楽しくなってきました。
末筆ながら、ご健勝をお祈りいたします。
2010.8 吉日